会の活動

9月紙上例会「武蔵野の野草を考える」

さくらそう会世話人代表 鳥居恒夫

18歳で上京して以来65年すっかり東京人となりましたが、まだ雑木林の残る小平市に住みますので、武蔵野の真っ只中にいるという暮らしです。郷里の西三河(愛知県の中南部)からやってきて最初に感じたのは、土壌の違いでした。花崗岩が風化した白い砂質土で育った目には、火山灰土の赤い関東ロームは異質で植生が異なり、風景も違って見えました。平地に雑木林があるのも不思議、ケヤキの林立やシラカシの高垣も見たことのない景観でした。東三河(愛知県の東部)の奥は今では秘境というほどの山国ですが、西三河には開発の進んだ平野が広がり、川の下流に拓けた街中で育ったので、今で云う里山のようなものは近くにはありませんでした。小学生の頃から庭で草花を育て、日曜日には丘陵や川辺、海岸へも出かけて植物を探し、父親が持っていた『牧野植物図鑑』に照らし合わせて、押し葉標本を作ることに明け暮れたことを思い出します。

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